誰かに話すと全てが始まる
起業を決意した日から、寝ても覚めても自分の会社のこと、新しいサービスのことを考える日々が始まった。
勉強用のノートを一冊作り、読んだ本の内容や雑誌・新聞の記事を切り貼りし、知識と情報を詰め込む。詰め込んだ知識と情報を頭の中でこねくり回し、 何度も何度も、まだ見ぬサービスを妄想する。ある日にはそのサービスが凄くうまくいきそうな気がする。が、その次の日には一転、色褪せて見える。
頭の中で浮かんだどんな素晴らしいアイデアも、声に出したり、紙に書いたりして形にすると、陳腐なものに見える。アイデアは、ウィルスのように、空気に触れるとたちどころに腐ってしまう。しかしどうやら、起業するという行為はアイデアが生まれては腐っていく様を何万回と繰り返し体験することのようだ。。
そんなことだから、精神は非常に不安定になる。アイデアが光り輝いている間は"うまくいきそうだ"という強気な自分がやってくるし、腐ってしまえば"やっぱりだめかもしれない"という弱気な自分が顔をのぞかせる。"起業しよう"という思いは存外脆く、儚い。
そうだクラウドファンディング、やろう
と突拍子も無く思いついた日曜日の昼下がり。カフェでコーヒーを飲みながら、"起業"と書かれた人生ゲームの職業カードを眺めてみる。自分の人生を 振り返ると、何かと思いつきで生きてきた。下手の考え休むに似たり。考えすぎても良い案が思い浮かぶとも限らない。突然やってきたこのビックウェーブに乗 るのも悪くない、いや違う、乗るしかない、このビックウェーブに。
こんな感じで、かなり安易に起業を心に決めた著者である。
会社をやると決めたが、何をやるかは決まっていない。会社の定款の目的に書くあれだ。
せっかく自分の会社なのだから、やりたかったことをやってみよう。
昔からずっと、マンガが、小説が、テレビが、アニメが、音楽が、映画が好きだ。いつかどこかで、コンテンツ産業に関わることができれば、と思っていた。やるなら今しかない。
でも、今から創作者・制作者として業界に飛び込むというのは無理がある。今まで積み上げてきたビジネスのキャリアが全く生かされない。
どこかにコンテンツとビジネスの接点は無いか。ベンチャー企業でも参入できるようなビジネスチャンスは無いか。
思い立ったが吉日
筆者は現在コンサルティング会社に勤めているのだが、8月いっぱいで退職する。
そのあと何をするか、といえば、クラウドファンディングサイトを運営する会社を立ち上げるつもりだ。
この日記を書いている時点では、法人登記もしていないし、サイトも立ち上がっていない。まだ、何ひとつ始まっていない。
記事のタイトルに"起業日記"と冠したのは、まだ何も始まっていないけれど、何かを始めようとする過程を記事にすれば面白いのでは、と思ったからである。
起業の苦労や学びを書いた本は山のようにあるけれど、起業の様子を実況?しているケースは少ないのではないだろうか。
これから、【起業日記】と冠した記事では、"マネーxコンテンツ"のテーマとは別に、自分の会社を立ち上げる様を日記に認めていく。過去の出来事か ら初めて、現在進行形の出来事まで。右も左も分からないスタートアップの初心者が右往左往する様を楽しんで頂ければ幸いである。
BABYMETALとフリービジネスモデル
もうずっとBABYMETALを聞いていて、SU-METALの透き通る声と凛とした目を見ながら『あー虐げられたい』とため息をついている毎日である。演奏がいい。歌がいい。YUIMETALとMOAMETALのきれっきれのダンスもいい。で、やっぱりSU-METALの睨み付ける目がすっげえいい。
日本よりも海外での人気が著しいBABYMETALだが、そのきっかけはYouTubeだ。2011年にリリースされた『ド・キ・ ド・キ☆モーニング』の動画が海外のメタル・キッズに取り上げられ、一気に火がついた。踊ってみた・歌ってみた・演奏してみたといった二次創作動画がオリ ジナルの人気を下支えし、日本が生んだアイドルとメタルのハイブリッドユニットは猛烈なスピードでユーザーの心をつかんだ。OK Goやジャスティン・ビーバーと同様に、BABYMETALの人気はWebから始まった。
収入が無くなるということ
会社を始めたり、フリーランスになったり、理由は様々なれど、会社勤めを辞めようと思っている人間が一番恐れるのは収入が無くなることだ。
先月まで放っておいても銀行口座に振り込まれていた収入が、次の月からピタリと止む。生きていくために必要な金が風呂に沈んだパブのように、段々と消えていく。
筆者はまだ会社を辞めていないので、給与をもらっている身であるが、会社を辞めてからの生活を思うと背筋が凍る。家賃に食費に光熱費。これらの支出に怯える日々が待っているのだろうか。
無論、新しく始める会社で儲ければよいのだ。得意先ができて、売上が上がれば、自分の身を養うことができる。
なーに、ブログで年収500万円を叩きだすプロブロガーがいる時代だ。どこからともなく得意先と売上と現金がやってくるさ。フリー万歳!ノマド万歳!
そんな強気に思えればどんなに楽かと思う。